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「やっぱりな。
肌が抜けるように白いから、シルバーが良く似合う。
それに…」
「ん…ぅ……」
「ルビーの石言葉は"愛の炎"。
俺達が生涯かけて愛したい、お前への想いそのものだ。」
ルビーと共に添えられたダイヤは"永遠の絆"…。
"永久に愛する"という意味を篭めたもの…。
「最後まで迷ったんだ。
料理をするときには外さなきゃいけないから、指輪とピアスのどっちにするかって」
「小さい石だから職場で見咎められにくいし、常に身につけていられるのはピアスだと思ったんだ。
こんなタイミングでつけるのはどうかと思ったが、届いたのが今日だったからな…。
それでも、受け取ってくれたら嬉しい」
指に嵌める物とは違うけれど、二人の深い想いが篭められているのは間違いない。
嬉しさに零れる涙を唇で吸い、二人は何度も口づけを落としてくれた。
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