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「安心して寄っかかって来な。  俺達はお前しか愛さないからよ」  右手を瑠維の頬に添え、玲が優しく頬に口づけ。 「そう。  俺達は、心も体も魂まで全部愛してる。  だから、安心して啼いていいんだ」  忍が反対側のこめかみに口づけを落とす。 「早くお前のキスが欲しいな」  誘われて、玲の唇を塞ぎ。 「早くお前の中に押し入りたいな」  顎を包むように掴んだ忍に応えるように、口づけをする。  二人の伴侶に愛されて、肌が粟立つ。  早いということは、感じやすい体になれたということ。  恥ずかしくなどない。  寧ろ、二人にとっては喜ばしいのだと教えられ、一度は畏縮しそうだった体が熱を持つ。 「俺のこと、幻滅したりなんかしないで。  お願いだから…。  大事にされる分、尽くしたいんだ…」  促されて俯せになり、ホロリと一粒涙を落とす。  これから自分は、二人から存分に愛を注がれて啼ける。  そして、自分の中のありったけの愛情を二人に向けるのだ。

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