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「ご、御覧になりましたか、皆様!!
新郎二人が口の端につけたクリームを、ごくごく自然な流れで新婦が口に持って行きましたよ!!
優しく口の端を拭うあたり、新婚時代だけでなく、介護の頃も期待が持てそうですねぇ!!」
悪のりに近い総一の言葉に、親族席で玲と忍の母が頷いた。
「たしかに。
美味しいご飯を作る上に、かいがいしいのは将来安心だわねぇ」
「あの鬼夜叉の子供とは思えないくらい。
なんてかいがいしくて可愛いのかしら…。
あと20年若ければ、私が…っ」
ヒソヒソ話す母達は、すっかり瑠維が気に入ったようだ。
「花嫁のかいがいしい一面もご確認いただいた所で、カットいたしましたウエディングケーキをご賞味いただきたいと思います。
勿論、花嫁の手作りでございますので、ご期待下さい」
瑠維が綺麗に切り分けたケーキが、全ての皿に乗せられていく。
白いケーキと、断面がカラフルなケーキが並び、アイスクリームやフルーツも添えられて。
「お義父さん、お義母さん、どうぞお召し上がり下さい。」
目の前に置かれた皿に、弓削の両親も、小鳥遊の両親も相好を崩した。
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