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会食が終わり、招待客が帰っていく。
弓削家も小鳥遊家の皆がにこやかだったことも、自分を受け入れて貰えたことも、本当に良かったと思う。
給仕の者達に付き合い、食器からテーブルの片付けまでを熟した瑠維は、漸く笑みを零す。
そこに、片付けを手伝った璃音がホールに戻ってきた。
「瑠維、良かったねぇ。
凄く良い式と会食だったって、皆喜んでたよ。
一生懸命作ったのも、二人に対して真摯に向き合ってきたのも、全部わかって貰えたしさ…。
僕も、ホッとしたっていうか…、ジワッときちゃった」
ニコニコと笑う顔は、小さい頃のように無邪気で。
心から喜んでくれている事に、瑠維も胸がキュウッとなる。
「瑠維、玄関の方も戸締まり出来た」
「片付けも完璧に出来たぞー」
花嫁だけを働かせるのはどうよと玲と忍も片付けを手伝ってくれていて、漸く終わったのだろう。
にこやかに戻ってきた。
「あっ、璃音さま、ありがとうございます。
手伝いまで…」
「ストップ」
最後まで言わせないまま、璃音が制止した。
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