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「………っふぅ…」
お気に入りのシャンプーやボディーソープを使い、漸く一息ついた瑠維は、バスタブに浸かった。
少し温めの湯は、疲れた瑠維を癒すように包み込んでくれる。
「…………ふふっ」
帰り際に璃音が手渡して行ったのは、真っ白なバスボム。
「瑠維の大好きな香りだし、お風呂に落とすと綺麗なんだよ。
疲れも取れるし、使ってね」と言っていた。
ポチャン。
シュワシュワ…。
甘くて柔らかな香りが立ち上り、緊張のあまり強張っていた体をリラックスさせてくれる。
ふわ…。
「へ………?」
バスボムが溶けていくにつれ、中に閉じ込められていた小さな粒が現れた。
「うわぁ………」
その小さな粒は、バスタブ内に散らばっていく。
次第に解けて爪位の大きさの花になった。
柔らかな色合いの花々は、お湯の中でフワフワと漂い、ゆっくりと水面へと上がってくる。
「うわ……、綺麗…」
掌で掬い取ると、淡く光って空気に溶けていった。
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