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 身も心も魂も…。  総ては二人の為だけにある。  自分の体を明るい場所で晒すのは恥ずかしい。  だが。  玲と忍の為に啼くのは嫌じゃない。  恥ずかしいけれど、嫌なことじゃない…。 「ああ…………………ッ!!」  理性が少しずつ剥がされてゆくにつれ、明かりなどどうでも良くなっていく。  体中に火をつけて回る二人の愛撫。  逆らえないまま快楽に酔い、奔流に堕とされていく。 「ひぁ…っ、ぁあ……っ、あっ、あっ、あ……っ」  涙を零して啼くほど、愛撫は濃密さを増す。 「愛してる、瑠維」 「綺麗だぜ、瑠維」 「あああ…………、ん……ぁ…っ」  花芯に絡められたのは、どっちの指なのだろう。  胸を啄むのは、どちらの唇なのだろう。  リップ音も。  荒い吐息も。  耳を打つクチュクチュという音も、誰が立てているものなのだろう。  総ては瑠維を煽るだけで、判別することも出来ない。  先走りの蜜を纏い、滑る指と一緒に熱い粘膜の感触が花芯に触れ…。  一気に瑠維を高みへ押しやった。

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