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「そう言う人間を、探してた」
「ひっ」
白い肌が割れて、紅い舌がオレの頬を舐める。
手足に絡みつく触手と同じようなねっとりとした湿り気に、体中が震えた。
「やめ…な、んだって…こんな……しゃ、 喋らないから… 」
「うん、そうじゃなくてね。第一、喋ったところで誰も信じないよ?この町は君以外、俺を不審がる奴はいなかったから」
「っ…」
赤く光る綺麗な目は、細めるとそれだけで凶器だ。
オレはただただ震えて、首を振って命乞いをした。
「こ ころさ、ないで 」
「…………」
にたぁと笑った相加の顔が近づいて…
紅い軟体動物の様な舌がオレの唇をこじ開けた。
「殺さないよ。君には苗床になって貰うんだから」
細い触手の先端から透明に近い白濁した液体がぶちまけられる。
制服の上からだったはずなのに、それはあっと言う間に染みてオレの肌を濡らした。
「…な…に… と、溶け…たり …?」
「溶かさないよ、君は大事な体なんだから」
これは潤滑油だよ…と囁かれたが、それがなんなのかぴんと来ない。
ただわかるのはそのどろりとしたモノが触れた部分がジワリと熱を持ってきて…
「…っ……」
「媚薬も入ってる。性的に興奮してくれれば受精しやすいし、異物を受け入れる時、君達は大抵嫌がるからそれも防げるでしょ?」
「う、け…?」
そう尋ね返すのが精いっぱいで、オレの息は持久走をした後の時のように跳ね上がり始めていた。
触手が器用に制服のズボンを下げ、するりと中に入り込む。
「やっ…っ」
「すぐに『イイ』になるよ。もうなってるかな?」
「あああっ」
触手はするすると遠慮なく下着の中に入り、硬くなっているオレのモノに絡みついた。
それだけで腰の奥から突き上げるよう感覚がして、ぴゅくりと先端から先走りが溢れる。
「んっ んん、やめ…」
「止めてじゃないだろ?気持ちよくなれよ」
「い、やだっ」
なけなしの力で相加を押しやろうとするが、空気の動きにさえ感じてしまう今の状況ではささやか過ぎる抵抗だ。
それを分かっているからか、余裕の笑みを浮かべた相加がオレの学ランを肌蹴させ、真っ平で面白味も何もないオレの胸を触り始めた。
「ん ふぅ……ぁんっ!」
小さな、ただの突起だと思っていたところを摘まみ上げられ、今まで出したことのないような声と共に下着の中にジワリと温かい物が飛び散った。
「気持ちいいだろ?」
からかう声音に、なけなしのプライドが頭を擡げた。
「―――ぃ、 気持ち良くなんかないっ」
はっと見開かれた目は、オレの言葉が意外だったからなのか、声が大きかったからなのか…
「突っ込まれても、そう言える?」
問い返そうとする前に、普段ウンチを出す時にしか触らないようなところに触手が触れて体が跳ねた。
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