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「あか…か、あかんぼ…でき できるの…」  そんな事は男同士でありえないと分かっているのに尋ねたのは、オレを捕まえた相加が受精と言う言葉を使っていたからだ。  ありえないと納得する一方で、悪寒のような嫌な予感は去ってはくれない。 「出来ないよ」  あっさりとした返事に頭の中が真っ白になったが、その返事は相加が束の間の安堵をオレに与えるための物だったんだとすぐに分かった。 「一回目の射精は環境調整と精子の道の確保、受精率を上げるための補助だからね」 「あ…」  ジワリと、相加が吐き出した腹の中がむず痒いように震える。  訳の分からない出来事に、もう何もかも放り出して喚き散らしてしまいたい衝動に突き上げられたが、僅かに残った脳みその正常な部分が拒否しろと繰り返し囁いているのに気が付いた。 「 いや、だ」 「うん?」 「あ 、あんたの、   絶対に嫌だ!」  オレの拒否に、相加はわずかな動揺らしきものを見せ…  それから艶然と笑った。  相加の吐き出したモノが腹の中で熱となり、叫び出したくなるような震えが内臓を満たす。  限りなく本能の根源的な部分を攻め立てるその感覚に、抗えば抗うほど自然と涙が零れた。 「嫌でも、受精してもらうさ。俺達の力の及ばない君の遺伝子を取り込んで、俺達はもっともっと完璧に近づくんだから」  言ってることの半分も、その時のオレは理解できていなかったと思う。  体中這い回る触手に、細胞一つ一つを愛撫されるような拷問に逆らうために、ただただ歯を食いしばっていた。  紅い突起の先端が敏感だなんて知らなかった  尿道に異物を受け入れて気持ちいいなんて思うなんて知らなかった  男のモノをはち切れそうな程受け入れる事が、こんなにも気持ちいい事なんて… 「ぁ ぃ、あ、あ、あ…」  オレの体内で相加の容積が増すごとに皮膚が攣られて痛みを伴うはずなのに、あっと言う間にそれを覆い隠すようなむず痒い快感が飛び出してくる。  揺さぶられる振動が気持ちよくて、いつの間にか相加の腰に擦り付けるように尻を振っている事実ですら、ぞくぞくと快感をもたらす。 「イ、イク…イっちゃ…」 「いいよ、俺の赤ちゃん欲しいって言ったら、コレ外してあげる」  お互いの視線が絡み合い、そのまま繋がっている下半身へと視線が下りる。  そこにあるのは触手にぎゅうぎゅうに縛られて先端を真っ赤に腫らしたオレのチンチンだ。  押えられているのに、相加がゆるゆると腰を突き上げるたびに透明な先走りを吐き出しているのが分かった。 「ほら、言って」  細い触手に尿道の柔らかな部分を攻め立てられれば、イケないと言う事がこれ以上ない程苦痛だと思わせる快感が走る。 「ぃ、やぁ…」  限界を超えた快感に内太腿は痙攣しすぎで、力を入れている爪先は汗でぐっしょりだった。

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