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喉を鳴らす
絡むように喉を焼いて落ちる酒が、君の血ならばと願うのは愚か
新しい明日に活気づく外を見やり、静謐に落ち窪み淀んだ室内を振り返る
やはり君は横たわったままだ
―――共に死のう
君の貝殻のような耳の傍で誓いを立てる
素足を動かすとさりさりと板に擦れて音が響く
軋む寝台に乗り上がり、君の手を持ち上げて歯を立てる
「起き給え」
はぁ…と深い息と、寄せられた眉根
うっすらと開かれた目は虚ろな瞳を覗かせた
「―――ああ。朝ですか」
「おはよう」
「おはようございます」
さらさらと肌から絹を零しながら身を起こした君は、寝起きの悪さを隠しもしないで僕を睨む
「朝から、いい事ではありませんね」
視線が絡む先は持たれたままの器で…
僕は君の視線を奪ったそれを叩き壊したい衝動と戦わなくてはならなかった
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