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「ひっ…ぅ…っあ、あ…っぃや、ぁ、っぅ、あ、あっ」
繰り返し繰り返し弄られる度に沸き上がる、むず痒いような強制的な感覚に、いやいやと首を振って紀洋は身を捩る。
「ぁぁ、んっ…ぁ、あ、あっ!!イ…」
「お前、オレを捕まえてこんなことしようとしてたんだろ?」
ビクリと体を跳ねさせる紀洋を鼻で笑うと、彼は更に弄る指に力を込めた。
「それが今や、オレに穴いじられて喘いでんだから、何が起こるかわからねぇよなぁ?」
「…ひぃっ…ん、あぁあっヒィッ!」
「ちゃんと素直に尻尾振れるように、しっかり躾けてやるよ」
「っ…ぅぁぁぁあああっ!!」
ビクビクっと紀洋の腰が跳ねた途端、白濁の液を布団にぶちまけた。
「あ…あぅ……っ…は…は、…は…」
「きったねぇ」
紀洋の出した物に一瞥をくれると、彼は首輪を引っ張って顔を上げさせた。
「ぅ…」
「てめぇの粗相はてめぇで片付けろよ、駄犬」
「ご…ごめ……な…さ……ぅ!!」
紀洋の出した物の上に顔を押し付け、彼はゆっくりと立ち上がる。
「綺麗にするんだ」
「う…勘弁し……ぅうっ」
振り上げられた爪先が、先程まで彼が散々いたぶっていた場所を蹴り上げ、紀洋は小さく呻いていやいや舌を差し出した。シーツに染みを作るそれを、自分自身で舐め取っていく。
ぺちゃ……ぺちゃ…
舌に刺すよな痺れるような苦味と青臭さを感じて、うっ…とえずきながらもそのぬめりを喉の奥へと流し込む。
「…ふ…ぅ……終わり…ました…」
びくつきながら後ろを振り返ると、椅子に座っていた彼が紀洋の顎に爪先を当てた。
「ふぅん…良くできた」
そう言われ、紀洋はほっと安堵に頬を緩ませる。
「褒美だ」
短くそう言うと、彼は微かに開いていた紀洋の口の中に足先を割り込ませた。
「うぅっ!?」
「舐めさせてやる。上手く舐めろよ?」
そう言うと、彼は椅子の背凭れへと身を預けて笑う。
舌先で爪と指の間を丹念になぞる。
じゅる…
床に落ちかけた自分の唾液を慌てて吸い取り、口をすぼめて親指にしゃぶりつく。
人差し指、中指…順に丁寧に舐め、その微かな塩気を求めて可能な限り舌を動かす。
じゅる……ぽたん…
液体が床に落ちる音に、紀洋は慌てて下を見る。
涎が下に落ちた痕跡はない。
「ナニ?お前、男の足舐めておっ立ててんの?」
「ち…ちが…」
「へーんたいだなぁ」
そう言うと彼は口の中の爪先を引き抜き、自分の前に跪く紀洋の、先走りを床にまで垂らして勃起させているモノを踏みつけた。
「ひぃっ!!」
敏感な先端を踏まれ、悲鳴を上げてもがく。
そんな紀洋を見ながら、彼は更に力を込める。
「返事は?」
「ぁ……もうしわ、け…ございませ……っこの、駄犬は、…っ足を舐めただけで、感じてしまう…変態です…ぅ…」
痛みに脂汗を浮かべながらそう言い切ると、彼はぱっと足を離した。
そして、紀洋の顎を指先で優しくくすぐる。
「やればできるじゃないか」
涼しげな目元がやんわりと歪んで笑みを作るのを見て、紀洋は胸の内に歓喜を感じて戸惑う。
「きちんと出来たら、褒美だってある。わかるだろ?」
はい…と返事をしかけた時、彼の無駄吠えするなと言う言葉を思い出し、ゆっくりと頭を一度下げるだけにする。
「そうだ、イイコだ」
満足そうに笑むと、彼は紀洋の髪を優しくすくようにして撫でた。
それを嬉しく感じて、紀洋は口の端を上げて目を閉じる。
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