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この恋はアウトレット 3

「ご、ご、しゅじぃ   っんんんっ ぁ、   あ゛ーっ」  オレの顔を見た途端、あの桃の匂いのする精液をぶちまけて果てたイチゴは、びくびくと体を震わせながら嬉しそうに縋りついてきた。 「おひゃ、えりなさ  」  射精の余韻でぶるぶると全身を震わせて、蕩けるような顔で見上げられるとやっぱりキモ じゃなくて、ドン引きだ。 「おれぇ、ご主人様が、待て……なくてぇ 」  そう言いつつ右手は忙しなく股間を弄っているのだから…… 「待ってたことないし」 「あぅ……すみません  」  頬に飛んできた疑似精液を拭っていると、カチャカチャと腰の辺りで音がする。  一心不乱にオレの服を乱そうとしているイチゴを押し退けて、なんとか引きずり下ろされそうになっていたズボンを掴んだ。 「ナニやってんだよっ」 「あの、おれ、もぅ   」  忙しなく動いていた手の辺りを見ると、さっき果てたばかりだって言うのに立派に作られたナニはもう復活していて……  ちょっとした凶器だなって思うのは、同じモノがついているから言えるんだ。 「や やらないっ」  何とか押し退けて逃げようとするけど、それでも押し倒してくるのがイチゴだ。 「お願いします、ご主人様、おれのチン〇ン切なすぎて死んじゃう」 「そんな簡単に死ぬかよ」  確か二十年保証だったはずだけど、どこまで保証内だったか後で調べておこう。 「ご主人様のせいでバッキバキにイキッたクソチ〇ポで全身マーキングさせてくだしゃい」  へっへっ……って犬のように荒い息を吐きながら股間に顔を埋めてくるイチゴを押し返し、どんっと床を踏み鳴らす。 「うっせぇ!お前は大人しく洗濯でもしとけばいいっつってんだろ!」  そう怒鳴るとさっきまでイキリまくっていた股間もしゅんと縮んで、切り替えができたのか小さく身を竦めてしまう。 「だ だって、」  しょんぼりと身を竦めて落ち込む姿はアウトレットモールで売られていた時の姿を彷彿とさせて……  ぐっと言葉が詰まる。 「おれこっちで全然役に立ってないですぅ」 「だから!言ってるだろっネコ用プログラム買うまで待てって!」  うぐ と言葉を飲み込んでさらに肩を落とすイチゴを見ていると、色んな所がムズムズしてくる。  でも、オレにだって譲れない物って言うのがあって、どうしてもっどうしてもっどーしてもっ尻の処女だけは墓まで持って行きたいんだっ!  タチ専用セクサロイドを『そう』使おうと思ったら、それ用のアタッチメントとプログラムがいるわけでっ!  もちろん、お安いものなんかじゃ全然ない。  正直なところを言ってしまえばイチゴの維持費だけでキツキツのオレには夢の代物だったりする。

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