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瑠維を横抱きにして唇を重ねたまま、家の中へ入る。
生体認証システムが動き、同時にガレージのシャッターや玄関、勝手口が施錠された。
チュ…、チュ…ッ。
クチュクチュクチュ…。
「………っ、はふ……っ」
体内の疼きと熱さを互いに伝え合うように、口づけはもっと深く、甘くなっていく。
クチクチクチ…、クチュ……、クチュ…、チュッ、チュ…ッ。
「「はふ…っ、ふ…っ、はぅ…、はふ…ん…」」
激しい息遣いと水音を伴うリップ音が、二人の理性を焼き切ろうとする。
漸く部屋に辿りつき、ベッドに腰掛けた忍は、膝の上に瑠維を座らせて更に角度を深くして口づけ。
何度も何度も角度を変えて啄み、互いの中へ想いを吹き込む。
「……っ、ん……っ、チュ…。
…んん…、忍ぅ………、チュッ、………き…、…しゅき…ぃ…っ」
吐息混じりの声は、甘く蕩けて呂律すらあやしい。
それがまた、忍を煽る。
ゆっくりと体勢を変え、二人でベッドの上へと倒れていった。
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