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いつもと少し違う性急な愛撫は、忍がそれだけ焦れ焦れしていることを如実に示している。
乱れた呼吸も、ほんの少し寄せられた眉も、肌の上をなぞる指も…、全部が瑠維を求めるがゆえの性急さなのだと思う程、肌はヒリつく程に熱さを訴え、忍を更に求めるのだ。
「んん…っ、ああ…っ!!」
胸の蕾が含まれ、上体がしなる。
かき抱いた手がビクビクと跳ね、艶やかな黒髪を乱す。
チュ…ッ、カリリ…。
「ふ…ぁ…………あああっ!!」
咽が反り、涙がこめかみへと落ちていく。
右の蕾は唇に含まれ、左手の蕾はグリグリと指で潰されて。
蕾から花芯へと電流が走った。
「いや…っ、やあああっ!!
や………っ、んあ…っ、イく………っ、ぃ………っちゃ……う……っ」
ビリビリと走る電流に腰が揺れ、声が甘さを増していく。
涙を零しながら視線を移すと、朧げな視界の中で忍と目が合った。
「ふふ…」
チュッ…、チュプ…。
カリリ…ッ。
わざと見せ付けるように蕾を唇で噛み、反対側を指で抓る。
唇の隙間からは蕾を愛でる舌が見え…、瑠維の花芯に熱を篭らせた。
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