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華奢な躯がビクビクと痙攣して、尚も鈴口から少量の蜜が零れた。
瑠維の呼吸は未だ詰められたままだ。
「……………………………は……………、…………………………………ふぅ…………ん……。
…………っは…………う」
固く痙攣していた体が解け、瑠維の呼吸が戻ってきた。
花芯を口に含んだまま、達した瑠維の姿態を愉しむ。
色香を纏い、快楽が色濃く残ってトロンとした瞳が忍を見つめる。
放った白蜜がまだ忍の口の中にあるのに気付いた瑠維が手を伸ばし…。
こくん…。
見せ付けるように、忍が嚥下した。
「あ…………っ」
わざと数回に分けて嚥下し、花芯に残っていた微量の蜜を優しく吸い上げ、これも飲み込む。
「………そんなの……、…美味しくないのに…っ」
「いつも言ってるだろう?
お前が零す蜜なら、苦くも渋くもない。
瑠維が可愛い姿を見せてくれるなら、もっときつく愛でてやろうか?」
「……………………っ、…ばか…」
掠れた声で抗議したものの、不発になって拗ねる瑠維を宥めるように、忍は優しく笑う。
「シャワーでも浴びようか」
動けない瑠維を抱き上げ忍は寝室を後にした。
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