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柔らかな湯気が、ホワホワとバスルームに漂う。
二人で体を洗い合い、何度か唇を重ね…控えめな香りのボディーシャンプーを洗い流した。
三人で入る事もあるので、普通の家庭のものより広いバスタブ…。
少し浅めに張った湯に二人で浸かり、ほぅと息をつく。
「瑠維。
明かりを少し落としていいか?」
「う、うん」
頷くと、壁のパネルを弄って明かりを控え目にし…、棚に置いてある手の平サイズの球体をお湯に浮かべた。
下側に重りが入っているので、ひっくり返る事はない。
と、その球体がポゥ…ッと光り、バスルームの壁や天井が淡い光りに照らされた。
「これも入れようか。」
瑠維のお気に入りのバスボムがお湯に溶けていく。
シュワシュワと発泡しながら入浴剤が溶け、小さな粒たちがフワフワとお湯の中を漂う。
「いい香りだな」
「ん………」
なんとなく甘く擽ったい雰囲気の二人の間で、小さな粒が姿を変える。
その粒たちは、爪くらいの大きさのバラへと変わった。
「うわ……。
中の花って、一種類だけじゃなかったんだ…」
可憐な花々に指で触れ、瑠維は無邪気な笑みを零した。
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