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「なっ、なに? 今のなに…?」
「瑠維を美味しく食べる準備だよ」
クスクス笑いながら、反対側の蕾にもバラを押し付ける。
ぱちゅん…っ。
「やんっ」
弾けた後に残った液体を、くるくると円を描くように塗り付ける。
「…………………っ」
体の芯がツクリとしたのだろう。
微かに反応を見せる。
花の中に含まれているのは、潤滑ジェルやコラーゲンと、バラの精油。
そして、極少量だが肌が敏感になる成分も含まれていた。
「………っふ…」
「可愛いよ、瑠維」
肌の上で花が弾ける度、甘い香りの液体が塗り込められて、瑠維はズクズクと芯が疼くのを止められない。
伴侶が与える快楽には逆らえない。
目を潤ませ、ふるふると震えて堪える姿態が堪らないほど艶かしくて、忍はうっそりと笑った。
「おいで」
膝の上へ向かい合わせで座らせ、クッタリと凭れかかる瑠維の背中を片手で撫でてやりながら、いくつかの花を手に取る。
ぬるめの湯の中で甘えてくる瑠維の唇を啄み…。
「………っん……っ!?」
疼き始めた肌に可憐な花を押し付ける。
ぱちゅっ!!
「んぅ………っ!?」
唇を塞がれて否やと言えないのをいいことに、幾つも花を弾けさせ、液体を塗り込めていく。
その度に体が疼き、眠っていた官能を引きずり出した。
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