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「いや…っ、んやあ…っ」
ハグハグ喘いで忍にしがみつく瑠維。
逃げを打つこともできず、快楽に翻弄されたまま泣きじゃくる瑠維を宥めながら、さりげなく後蕾に何度も花を押し付けてジェルを塗り込む。
我ながら策士だなと内心苦笑いしながら、忍は少しずつ綻び始めた蕾に中指の腹を宛がう。
「ん…っ、んん……っふ…」
慎ましやかに閉ざされていた後蕾が、次第に指の侵入を受け入れようとして、柔らかくなりはじめた。
「瑠維。
優しく解してあげるよ」
「………うん…」
目元を染めて恥ずかしがる仕種が、女性よりも清楚でなまめかしい。
しがみつきながらも、忍がすることを受け入れようとして腰を手の高さに合わせるのも健気だ。
この健気さを、今だけは誰にも見せたくない。
勿論、玲にもだ。
二人の間だけの秘め事になるように、今夜はタップリと小夜啼きさせてやろうか。
それとも、やわやわと責め立てて、極上のケモノに仕立ててやろうか…。
ツプリ。
「あ……………………っ」
濃密な愛撫の予告をするように、ジェルで綻びはじめた後蕾へと中指を突き立てた。
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