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 じゅぷっ、じゅぷ…っ。  穿つ指は三本になり、瑠維はフルリと身を震わせる。  切なげな吐息と震えを肌で感じ、忍自身も追い上げられた。 「は……、んあっ、ぁあっ、あ……あ……っ。  しの…っ、しのぶ…っ、……っ、あっ、んああああっ!!」  ガクガクと揺れる体は、忍の熱を求めてやまない。  高ぶる雄刀を身に埋めて、一つに溶けあいたい。  身の内にある愛情の総てで、今は忍を愛したい…。 「忍…っ、忍…ぅっ、あ…っ、んあっ、あ……っ、あああっ!!  き…て………っ、……きて……、はや……、きて……」  甘く熱い吐息。  ほろほろと零れる涙。  キリキリと痛む胸の蕾。  ズクズクと疼く下腹…。  忍でなければ鎮められない熱ばかり…。 「きて…っ」  悲痛な叫びに後蕾から指を抜き、ドクドクと脈うつ雄刀を宛がう。  ツプ…ッ。 「んふ…ぅ……っ!!」  綻ぶ蕾に、雄刀の先が含まされた…。

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