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「好きな相手に意地悪するのは、世の中の男の悲しい性だ。  瑠維が好きじゃなきゃしないのも判ってるんだろう?」  チュ。 「ん………」  次々降る口づけに酔い、瑠維が瞼を閉じる。  ほんのり染まった目元がいじらしくて、雨の様に口づけを落とし、ゆっくり腰を引く。 「……はふ……っ」  甘い口づけに酔う瑠維から雄刀を引き抜いた忍は、華奢な体の体勢を変えた。 「今日の瑠維は、いつもより感じやすいみたいだ」 「そんなこと…ない…、んっ」  真っ赤な顔の瑠維の唇を啄み、忍がクスクス笑う。 「言葉で反対の事を言っても、体は素直に感じてるし、甘く啼くからな、瑠維は」 「……………………っ」  口をパクパクさせる瑠維に悪戯っぽい笑みを返し、忍は花筒に放った蜜を掻き出す。 「だから、少し意地悪をしたくなるし、今までよりもっと大事にしたいなんて思ってしまうんだ」 「……ん…………はぅ…っ」  蜜を掻き出す指にさえ、体の疼きは増していく。 「勿論、一度で終わらせるなんて思ってないだろ?  いっぱい啼かせて蕩かせてやるからな?」 「……う……っ、………っ」  絶句する瑠維をキュウッと抱きしめ、忍は優しい口づけを瞼に落とした。

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