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「……あっ、あの…、その……っ、俺…、俺…っ」
殺し文句を幾つも聞かされ、何をどうしたら良いのだろう。
自分が深く深く愛おしいと思うのは当然で、忍が瑠維よりも深い情を向けてくれるのは申し訳ないくらい嬉しい。
「駄目だよ…、そんな事言われたら、俺………っ、嬉しすぎてどうにかなる…。
大したことしてねーのに…、付け上がっちゃうって…」
熱い。
目頭が熱くて、視界がぼやけて。
凄く熱い。
顔も手も、体全体も。
火を噴いたみたいに熱くて、どうしたらいいのかわからない。
「今のお前は、俺達を優先しすぎてる。
少し位付け上がったって可愛いものだろう?
もう少し我が儘になって欲しいくらいだ。
堂々としておけばいい」
「……………」
もう、何をどう言えばいいのだろう。
忍は腕を伸ばして瑠維の手を掴んで微笑んでいる。
「お前のする事全部が俺の萌えみたいなものだ。
そこまで俺を篭絡したんだからな?
責任取れよ、瑠維」
「……………っ」
忍に引き寄せられ、仰向けの胸へ倒れ込む。
「愛してる。
ずっと傍にいろ」
はくり。
「ん…………っ」
そろり。
「んぁ………っ」
再び首筋を甘噛みされ、瑠維の体を灼熱の疼きが貫いた。
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