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は…っ、は…っ、は…っ、………ふう………。
ゆっくりと瑠維の呼吸が整い、締め付けていた花筒の抵抗が引いていく。
「忍……、きて…」
「ああ」
突き上げる予告をするように甘い口づけを落とし、忍がゆるりと腰を使う。
「………っ、あ…………、あぅ………」
軽く揺すっただけなのに、激しい電流が全身を貫く。
深い快楽は襞を蠢かせ、包み込んだ雄刀をキュウッと締め付けた。
「………ひあ………っ、は……ん………、んんんっ」
ビクビクと震える瑠維。
華奢な体が官能に震える度、瑠維の小夜啼きは更に甘くなる。
上体をしならせて腰を捩る無防備で美しい様に、ついつい見惚(みと)れてしまいそうだ。
「………ん…っ、んんん…っ」
深い快楽に涙がこぼれ、切なげな吐息が唇から漏れる。
「声を噛まなくていい。
感じるだけ啼いていいんだ」
ゆっくり引かれた腰。
雄刀が半分ほど引き抜かれ、張り出した部分が敏感な場所を擦る。
「や………っ、やあぅ……あああッ!!」
それだけなのに、電流が瑠維の全身をビリビリと貫いた。
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