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 強弱をつけた抽挿。  愛しい伴侶の雄刀で中のしこりが擦り上げられる。 「や………、ぃく……、いっちゃ…」  唇を噛んで堪える瑠維を、忍は尚も責め立て追い詰めていく。 「大丈夫だ。  ちゃんと押さえてるから、何回でも達っていい」 「や……あ、……やらぁ…っ。  いっしょが…い…っ。  ……………ぁ…………んぁ…っ」  雄刀がギリギリまで引き抜かれ、  華奢な体が痙攣し、呼吸を詰まらせた。  全身が強張り、花筒がキュウッと絞まる。 「く…ッ」  蜜がせき止められたまま達した瑠維。  快楽に翻弄されて体を震わせ、煌めく涙を幾つも零す。  通常、男性が感じる快楽は射精した瞬間が一番だというが、ドライで達した場合はその数倍とも言われる。  それが、二人の伴侶を得て開花した瑠維となれば、更に数十倍…いや、数百倍ともなるのだろう。  深すぎる快楽に震えて息を詰まらせたままなのだ。  忍がこめかみへ口づけを幾つか落とした後、漸く喘ぐような弱い呼吸を取り戻した。

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