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 瑠維が膨らました頬をふにふにと指で押しながら、玲はフワリと笑う。 「なぁに拗ねてんだ?  可愛くなるだけだぜ」 「かっ、可愛くなんか…っ、………ん…っ」  モゴモゴ呟いていると、唇を塞がれてしまった。  ハミハミと唇を啄まれていると、なんとなくモヤモヤしていたものが霧散していく。 「ん………、ん……っ」  啄みは少しずつ深くなっていき、歯列を割って舌が滑り込む。  戸惑う舌先を誘うように掠めたり、感じやすい上あごをなぞる。  そうして玲の口づけは、いつも瑠維の理性をグズグズに溶かしていくのだ。  チュ、チュ……ッ、チュ…。 「ん…………、ん…っ、ん…っ」  鼻に抜けるあえかな声が玲の悪戯心を煽り、瑠維の弱い場所を舌が掠めていく。 「ん………っ、…ふ…ぁん…っ、んん…っ、ん…っ、………っは…、…んん………っ、……んぁ…」  ほろと涙を零して唇を嬲られていると、何となく違和感を感じた。 「………………?」  口づけを受けたままで視線を移して行くと、自分の真横に人影がある。 「ん…?  んう――――――――ッ!?」  朧げな視界の中に佇みにこやかに手を振っていたのは、玲の母だった。

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