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◆◇◆◇◆  夕食は瑠維が作る事になった。  菜園の野菜や果物をふんだんに使い、脂身の少ない上等な肉やハム等も盛り込み、レストランのコースメニューもかくやと思われるような献立て…。 「瑠維さんもお料理も独り占めしちゃおうかしら…」というメールに、出来上がりの写真が添えられていたのもあり、小鳥遊家の主人だけでなく子供達も慌てて帰って来た。  仕事や学業に追い立てられるような毎日で、ゆっくり食事を楽しむ事も忘れていたのだろう。  皆で心づくしの料理に舌鼓を打ち、胃袋も心も満たされたような気持ちになった。  晩夏の宵ということもあり、少し気の早い虫の声が庭から聞こえてくる。  食事を終えてからウッドデッキに出て寛いでいると、近くを流れる川の上を通った風が、柔らかな緑と夜の香りを運んできた。  こんなふうに家族揃って寛ぐ時間というのは、なんとも擽ったい。  玲と並んで縁側に腰を降ろすと、皆の視線が瑠維に集中する。  どうやら小動物っぽい感じがする瑠維を構いたくて仕方ないらしい。  玲はそれを阻むように威嚇しまくっていた。

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