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 離れの部屋に着き、ドアにはキッチリ鍵をかけた。  念のために続き間の寝室へ入り、このドアにも鍵をかける。  これで多分瑠維の声は母屋に届かない。  聞き耳を立てることもできはしない筈だ。 「ふぅ………」  慌てて離れに来たのには訳がある。  酔っ払った瑠維は木天蓼に酔ったネコのようになり、玲や忍に擦り寄る。  それも、体を繋いでいる時のような色香を振り撒いて…。 「はふぅ…。 れい………、しゅきぃ………」  理性が飛んでいるから、甘い肌の香りも倍増しで…。  凶悪な萌えネコそのものだ…。  横抱きにしたままベッドに座ると、キュウッとしがみついてくる。 「そんなに俺の事が好きか?」 「……………ん…」  熱を持ちはじめた体は、玲の熱を待ち侘びて疼きを訴えているのだろう。 「しゅき………、れい…、しゅきぃ………」  いつもよりも甘い香りを放ち、玲を誘ってやまない。  理性を脱ぎ去り、伴侶を悦ばせる為の可憐な花となるために…。

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