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「………くっ、……瑠維…っ」
背中をしならせて玲が呻く。
ジワジワと這い上がる熱に、呼吸すらも覚束ないくらいだ。
玲の焦燥を肌を通して感じ取り、瑠維は唇を落とす場所を下へ移していく。
チュ。
チュ。
「ん………っ」
チュ。
胸から脇腹、腹筋へと落とされる唇。
そして。
ズクズクと熱を篭らせる雄刀を、ジーンズの上からやわやわと噛まれて、玲は背中を弓なりに反らした。
「あ…っ、あ………………ッ!!」
ギリギリと歯を食いしばり、必死で熱を受け流そうとしても、瑠維の奉仕は止むことはない。
ベルトを引き抜き、釦を外してジッパーを下げ………、硬く反り返った雄刀を引き出す。
「……ちくしょ…、マ…ジかよ…」
潤む瞳が玲の瞳を捉え、視線を合わせたままで切っ先を唇で含んだ。
ちゅくん…。
「んああッ!!」
熱い。
熱い…ッ!!
愛しげに吸い付いた粘膜は、甘く蕩けて熱い。
チロリと舐め上げる舌も、いつもなら怖ず怖ずと触れてくる筈なのに、今は淫らに絡みつく。
「………ん……、んっ、れい…」
含まれたままで吐息が当たり、心臓は痛い程の鼓動を打ち鳴らした。
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