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淫らな音を立て、瑠維が雄刀を咽奥まで含む。
決して巧みではないが、伴侶を悦ばせようとして健気に奉仕する様は、確実に玲を煽ってやまない。
「ん…、んふ…」
「く………、あ…、……っく…」
柔らかな髪に指を絡めると、軽く吸い上げて舌を筋に這わせた。
「れい…、きもちい…?」
「ああ…。
すっげ………気持ち…いい…」
途切れ途切れの声は、余裕がないことを物語っている。
自分の奉仕が玲を悦ばせることができて、瑠維は素直に嬉しいと思った。
「気持ちいい…。
だけど、………俺ばっかりじゃ嫌だぜ…?」
「………?」
不思議そうに小首を傾げる瑠維の髪を撫で、玲は片頬だけで笑う。
「いっつもお前が言ってるじゃねえか。
自分だけじゃ嫌だって、な。
俺も、自分だけじゃ嫌だぜ」
「………あ……」
何となく気づいたのだろう。
雄刀から唇を外した。
「分かってんだろ…? 下を脱ぎな」
「ん………」
コクリと頷き、瑠維はワイシャツの釦を外してから下着ごとジーンズを脱ぐ。
あえかな陰影を肌に纏い、瑠維が玲の傍らにチョコンと座った。
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