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「………」 「………れい…」  ぷっくりとした唇が、自分の名前を紡ぐ。  それだけで、何故こんなに胸が沸き立つのだろう。  愛おしさが込み上げ、玲は瑠維を腕の中に抱き込んだ。 「ふふ………」  夢の中でも玲といるのだろうか。  嬉しそうな顔をして玲の服をキュウッと握り、胸元に頬を擦り寄せる。 「可愛すぎんだろ、お前」 「……………玲…」  唇から、甘い吐息が漏れた。  ほう、……………と。 「お前が好きだ。  好きで好きで堪んねえよ。  愛してる。  愛してるからな…」  チュ。  額に口づけを落としてやる。 「はう…ん」 「何時からこんなに俺の中でお前の存在が大きくなったんだろな…。  もうな、もぎ取られたら生きて行けねえかもしんねえ。  いや、多分死ぬな…。  こんだけ俺を惚れさせたんだ。  魂が溶け合うまで、永遠に俺の嫁になってもらうぜ。  ………責任取れよ?」  チュ。 「…………うん…」  蕩けそうな顔で、フワリと微笑む瑠維。  寝ぼけているのは分かっていても、返事をしてくれた事が無性に嬉しくて、玲はギュウッと瑠維を抱きしめた。

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