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「…………っは……、はぅ……」  詰められた呼吸が戻った。  唇が震え、絶え絶えの吐息が艶を帯びている。 「そこいらの女なんか、足元にも及ばねえな…。  このエロっぷり、あいつにも見せたくねぇよ…」 「ん…、や………」  伝い落ちた先走りと白蜜を絡めた指が、ツプリと後蕾に打ち込まれた。  決して無理矢理ではなく、ゆるゆると解していく。 「あ…ふ………っ、…ぅ……」  奥へ指を誘(いざな)うように、瑠維は膝を立てて角度を変える。  指示された訳ではなく、自然に受け入れる仕草…。  それすらも玲の萌えを刺激するのだ。 「熱いな、お前ん中は」 「……や…、あつい……っ、玲の指……、熱い……っ」  ゆっくり円を描きながら中を穿つ指に、無意識に腰を揺らして応える。  絡み付く粘膜は快楽に抗えないまま指を締め付け、灼熱の楔を受け入れる為に襞の一つ一つが柔らかく蕩けていく。  本来なら受け入れる場所ではないのに、解れ、綻び、極上の鞘へと変化していくのだ。 「指…、増やすぜ…」 「うん…」  はくはくと喘ぎ、瑠維は疼きしぶる体を持て余しながらも力を抜いた。  人差し指を伴って打ち込まれた中指を、更に奥へと受け入れるために…。

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