97 / 262
・
駆け上がる快楽。
突き抜ける劣情…。
蜜を零し、心細げに声を響かせて瑠維が啼く。
絡み付く襞は、玲の楔を求めて疼いている。
「欲しいか…?」
「ん…………っ」
潤む瞳が健気なまでに訴えて、玲の情を煽った。
「………欲しい…っ、玲が欲しいよ…。
欲しくて…堪らない……っ。
来て、…………玲ぃっ、来てよぅ………」
ほろり。
ほろほろ。
涙がこぼれて止まらない。
「………埋めて…。
俺ん中、埋めて…っ。
早くぅ……………………っ」
「ああ。
お前ん中の虚無を埋め尽くしてやる。
深く繋がって、満たしてやるぜ…」
「来て…。
玲が…、いっぱい気持ち良くなれるように、俺の体、もっとやらしい体にして…」
唇を震わせて懇願しながら啼く瑠維を、深く愛でてやろう。
ゆっくりと指を引き抜き、ジッパーを下げる。
硬く反り返って楔を下着から引き出すと、余りの張り方に瑠維がコクリと息を飲んだ。
「お前がこれだけ興奮させたんだからな?
ずっぷり満たしてやるぜ…」
「ん…」
咽を鳴らして笑う玲に応えるように、腰を浮かせて待ち受ける。
充分に解された後蕾に、玲が楔を宛てがい…。
ツプリ…。
切っ先を後蕾に突き立てた。
ともだちにシェアしよう!