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「………や…っ、イく……、イっちゃう…っ。  やああっ、………やらぁ……」 「達け…、もっと啼かしてやる…」  途切れることなく襲う快楽は、二人の脳髄を灼き切るほどに熱い。  肌がぶつかりあう音が激しさを増し、粘膜が擦れ合って凄絶な快感を引き起こす。 「…………っ、あああっ!!」  突き上げられる度に、自覚もないままで蜜が飛ぶ。  その蜜は、玲の胸元や引き締まった腹部に飛び散った。 「…っふ……あ……………っ、あああああ…ッ!!」  両親や兄妹に聞こえないように気遣かっていたつもりだが、瑠維の声音で聴覚を充たしたくて…、玲は角度を変えて深いストロークにした。 「………れい…っ、……やら……、俺だけ…っ、俺だけ、気持ちい…の、やああ……………っ!!」  ドライオーガズムで立て続けに極め、理性が途切れかけたところに追い上げられたのだ。  吃逆混じりの懇願は、壮絶な色香と稚(いとけな)さが入り混じって胸を掻きむしる。  きつい突き上げは、もう止まらない。  反対側の首筋を噛み、括れまで引いた楔を一気に最奥へ突き込む。 「あ………っ、あ……………………………………っ」  長い睫毛に涙の粒を纏わせ、花筒がキュウッと絞まり…。  極上の鞘の中で、玲も蜜を迸らせた。

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