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ドク…
ドクン…ッ。
迸った灼熱が、トロリと体内で動く。
柔壁を濡らし、花筒の中を満たして。
「………………………………っ、は……………………………ん…」
呼吸が戻っても、快楽の余韻は続く。
「……………うれしい……、玲の……熱ぅ……」
ほろ。
ほろ…。
当てた手の下の、注がれた愛蜜の熱さを噛み締める。
「……………………っ」
首筋から口を離して覗き込んだ瑠維の顔は、さっきまでの表情と打って変わり、慈愛に満ちていた。
「瑠……維………?」
なんの穢れもなく、穏やかで、深い愛情で綻ぶ笑顔…。
「玲………」
ぷっくりと腫れた唇に、誘われるように口づける。
体内を駆け巡る熱を捩じ伏せてしまおうとしても、逆に燃え上がるばかりで止まらない。
「「ん………、んん………」」
身も心も溶け合わせてしまいたくて、体を繋いだままで深く啄み、舌を絡ませ合う。
二人は、青い闇の中で飽きることなく抱き合い、快楽の奔流へと墜ちていった…。
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