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◆◇◆◇◆
「ふわあ…………」
リビングで寛ぎながら、煌と寧と舞が欠伸をしている。
濃いめのコーヒーを飲んでも、欠伸が止まらない。
それもそうだ。
昨夜、酔っ払って萌え猫になった瑠維の艶かしさに目が冴えて眠れずにいたところに、切れ切れの小夜啼きが聞こえてきたのだから。
甘く、切ない鳴き声。
20代男子とは思えない色香。
伴侶から存分に愛を注がれ、体をしならせる様が目の前にちらついてしかたない。
時刻は午前9時をさそうとしているが、二人は起きてくる気配すらない。
いや、起きてこれないのだろう。
あれだけの啼きっぷりを引き出すくらいだ。
行為の激しさは、予想出来そうな気がする。
「殆ど寝てねえよ、俺…」
「私も」
「寝れる訳ないわよ、あんな…」
「なんだ?昨日はそんなに寝苦しくなかったろうよ」
「「………………………っ!!」」
三人の心臓がバクリと跳ねた。
「「れ…、玲っ!?」」
「おう」
玲は何食わぬ顔でリビングに足を踏み入れる。
瑠維を横抱きにし、足はふらつきもしていない。
あれだけ激しさをうかがわせる行為をしても平然とできる玲に、兄妹たちは開いた口が塞がらなかった。
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