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 玲を宥めたのを見ていた小鳥遊家の面々は、瑠維の気持ちの深さを知った。  何となく思っていた事は杞憂に過ぎなかった。  寧ろ、怒りっぽい玲の手綱をうまく捌き、幸せを紡いでいけるのだ、と。  ソファに座った瑠維と、その膝に頭を乗せて寛ぐ玲。  睦まじく微笑ましい様子に、小鳥遊家の面々は、ついつい頬が緩んでしまう。  今まで、こんなふうに誰かの膝枕でリラックスする次男坊は見たことがなかった。  瑠維が耳かきをしたり、耳たぶや肩をマッサージすると、目を細めて受け入れている。 「なんかさ…、玲…変わったね」 「うん」 「そりゃあね…。  あれだけ夢中になれる伴侶と結婚できたんだもの。  かいがいしく尽くして貰って、大事にして貰ってたら気持ちも安定するわよ」 「「母さん…」」 「誰よりも伴侶を大事にする各務の子供だもの…。  幸せにならない筈がないわよ」  目を細めて見つめる先で、寝入った玲を愛しげに撫でる瑠維の表情は、穏やかで甘かった。

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