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 チュクチュクチュク…。  …チュ…、クチュ…。 「…んっ、………チュ、……玲……っ、玲………、んんん…、玲…ぃ…」 「………んんっ、……瑠維……っ、…チュッ、瑠維…」  力が入らなくなった瑠維ごと、二人でシーツの上に倒れ込む。  花のような唇がうっすら開き、舌がチロリと動いて玲を誘った。  くち…っ。 「んんん…っ」  舌先を触れ合わせて互いに誘いをかけたり、感じやすい部分を舌でなぞり、強弱をつけて舌を搦め捕る。  無心に。  ひたむきに情を交わしあうような、深い口づけが好きだと瑠維は思う。  こうなったら、もう止まれはしない。  互いの体を結びつけて、狂ったみたいに愛し合う。  ケダモノになって、無心に抱きあえる。 「玲…っ、………愛してるっ、愛してる……、玲、玲……っ」 「俺もだ。  お前だけを愛してく。  俺の全部、お前に注いでやるからな…?」 「………んっ、………注いで、玲の蜜も、愛情も、全部俺に注いで…。  俺の全部奪って…っ」 「………ああ」  玲は、シャツの前みごろに手を掛け、左右に割り開いた。

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