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「前回は俺が先だったから、今日はお前が先に行きな」 「………いいのか?」 「ああ。 ずっぷり埋めてやりな」 「悪いな、玲。  ………瑠維、玲の膝に手を乗せて、背中をこっちに向けるんだ…」 「うん…」  言われるままに従って玲から降りた瑠維は、背中を忍に向けて膝をつく。  薄い背中は陶器のように滑らかで、二人に愛された印が幾つも残っていた。  心得たように玲が膝を開き、瑠維を迎え入れる。  瑠維も誘われるままに足の間に四つん這いで身を入れ、硬く張り詰めた楔の先を口に含む。 「ん………」  舌を絡めて甘く吸う音がし、口だけでなく花筒も満たして欲しいと腰が揺れる。  充分に解してジェルを塗り込んではあるが、傷めないように自身の楔にもジェルを馴染ませ、忍は後蕾に切っ先を宛がった。 「瑠維、力を抜くんだ」 「ん………」  ゾクリと背中と腰が疼き、ピクリと揺れた花芯の根元を握る。  腰に添えられていた忍の左手が、根元を握る瑠維の手に重なった。  ツプリ…。  先が蕾を割り開いて減り込んだ。 「ん……………ッ」  押し開かれた後蕾に、括れまでが侵入を果たす。  襞の一つ一つが悦びに蕩け、奥へ誘(いざな)うべく蠢いた。

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