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背面座位の形で抱き留められ、甘い口づけが幾つも落とされて瑠維は首をすくませた。
優しく労るように触れてくるのに、それはいつも体の芯を疼かせる。
微かに指が触れただけの皮膚が粟立ち、吐息が当たるだけで体が跳ねた。
伴侶に愛されることに、身も心も悦んでいるのだ。
「………ぁ……ふ……」
甘いため息とともにあえかな声が漏れ、玲と忍の劣情を煽りたてる。
「玲…、後ろ………ちょ…だい…」
「ああ」
「忍…、…喉の奥……つい…て…」
「ああ」
快楽に蕩けてどうにかなりそうな体を、玲が後ろから抱きしめた。
可憐に色づいた蕾に楔の切っ先を宛がい、ゆっくり含ませていく。
「はうぅ…んっ」
硬く張り詰めた玲が押し入ってくる快感に、瑠維は猫のように背中を反らして震えた。
ぐ…。
ごり…っ。
「ん……ぁ…あ……っ」
苦しさからのものではない、甘い声。
伴侶と繋がる悦びが、瑠維の中を稲妻となって駆け抜けた。
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