162 / 262

 張り出したエラだけでなく、浮き上がった血管までが蕩けた粘膜を擦る。  限界まで張り詰めた二人の楔が瑠維を甘く責め立てるのだ。  これほど昂ぶった二人に責め立てられて、瑠維にはもう抗うことなど出来はしない。  果てのない高みへ誘(いざな)うべく、疼く躯を更に蕩けさせたい。  なのに、意識が飛びかけている。 『…………んっ、……れいぃ…、……しの…ぶ……っ』  ハグハグと浅く喘ぎ楔を包んで甘く締め付けていても、二人を悦ばせていられているのかも判らない。 『大丈夫かな…、おれ、ホントに二人のこと…気持ち良くできてる……?』  二人を煽りたてていられているのか、それとも、自分だけが追い上げられているのか…。  それすらも、もうわからない。 『……………ダメだ……、もう…わかんない……』  体の芯を貫く電流が脳内を灼き尽くしていき、瑠維の意識を白く塗り潰す。  呼吸が詰まり、意識が完全に飛んでしまった…。

ともだちにシェアしよう!