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 細い管の中を蜜が駆け上がる。  その摩擦が、立て続けに快楽を生み出した。 「く………っ」 「うあ……ッ!!」  いつもなら、瑠維を蕩けさせて小夜啼きを引きずり出し、何度も達かせるだけの余裕があった。  なのに、今夜は全然違う。  極めてしまった瑠維と一緒に一気に達してしまったのだ。 「「……………………っふ…」」  深すぎる快楽に、二人はブルリと胴を震わせた。 「んぅ………………っ」  漸く詰まっていた呼吸が戻った瑠維が、あえかな吐息を漏らした。  そして、意識が半分飛んだまま後蕾をやわやわと絞めて玲の楔を襞で包み、口腔内の粘膜と舌で忍の楔を包んで絞める。  キツすぎず緩すぎない絶妙な締め付けに、楔に残っていた蜜がトロトロと零れた。 「くふ………」  こくん、こくんと数回に分けて忍の蜜を嚥下し。  花筒に注がれた玲の蜜を、襞の一つ一つが歓喜に震えて最奥へと迎え入れた。  上下に等しく二人の蜜を受け、瑠維の身も心も、魂までもがふるふるとうち震える。  その様は、可憐であり酷く稚(いとけな)い。  そして、この世のどんな存在よりも艶めいて美しいと伴侶達は感じた。

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