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『うれしい…っ。
いま、俺のなか…、上も下も二人の蜜で充たされてる…』
愛しい伴侶たちの蜜で充たされているのが嬉しくて仕方ない。
楔が引き抜かれた後、優しく抱き起こされて温めのシャワーで洗い流して貰っている間も、肌の上を滑る指にため息が漏れる。
「…………ふふ…っ」
膝立ちのまま、唇、喉、胃、下腹部へと自然に指を這わせ、二人の蜜の存在を確かめる。
とくん…。
ぴしゃん…。
当てた両手の下…、体内でたゆたう蜜が瑠維の魂を震わせてやまない。
「……………ふふ…っ」
花の蕾のような唇を綻ばせ、瑠維が笑う。
その表情に玲と忍は手を止めて見入る。
穏やかなのに甘く、稚いのに艶めき、これ以上ない程清らかなのに淫らで、視線を外す事が出来ない。
瑠維がそういう表情をするようになったのが、自分達と深く愛し合ったからだと思うと、体の奥でチリと炎が燃え出す。
さりげなく目配せをすると、忍と玲は艶やかな頬に口づけを一つ落とした。
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