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 チュッ。 「………んっ」  優しく落とされた口づけに、体の芯がツクリと疼く。  下腹部から意識が逸れたのを見取り、玲と忍はいくつも口づけを落とす。  チュ。  チュ。 「……ふふ…っ、擽ったいって…」  首を竦めて微笑む顔が可愛くて仕方ない。  だが。  今の二人は瑠維を淫らな萌え猫にしたいのだ。  白磁の肌のあちこちに残る泡を流す振りをしながら、ゆっくり手を滑らせる。  擽ったがって身をよじる瑠維は、まだ玲と忍の意図に気づいていない。  いや、気付いていたとしても、伴侶のすることに逆らうことをしないだけなのだが…。 「擽ったいってば…、……ん…っ」  クスクス笑い首を竦めた瑠維の唇を、玲が啄む。 「んや…………っ、………んんん…」  細い顎を掴み、顔を逸らせて忍が唇を奪う。  何度も唇を奪い合い、額や頬、耳殻や耳朶、首筋にも口づけを落とし、甘やかな雰囲気を楽しみながら、そっと指を這わせていく。  つぷん。 「あッ!!」  華奢な体がのけ反った時には、二人の指が可憐に色づいた後蕾に突き立てられていた。

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