167 / 262

「んあ…っ。 や…、やぁ………ッ」  柔らかく綻んだ花蕾に二人の指が一本ずつ…、第一関節まで沈められている。  それが何を意味しているのか、判らないほど瑠維は愚かではない。  後蕾に注いだ蜜を掻き出そうとしているのだと悟り、視線を左右に揺らす。 「や…っ、……やだっ、や………ッ」  漸く注いで貰えた蜜…、それを二人は掻き出そうとしている。  瑠維にとって、それは悲しくて仕方のない事…。  何よりも悲しい事だ。  ギュッと下腹に力を入れ、これ以上二人の指が侵入しないように瑠維は後蕾を締める。 「こら、絞めんな」 「や…っ!!」 「瑠維………っ」 「やだっ、抜いたらヤだ…っ」  必死で締めるのを宥めようとして二人が優しく声をかけても、瑠維は必死で抗う。  伴侶には決して逆らえない筈だというのに…。 「嫌だ、ヤだっ。  蜜、抜かないで…っ。 抜いたらヤだっ!!」 「でも、早めに抜かないと…腹が痛くなんだぞ?」 「なんないっ、なんないから…っ!!」  かぶりを振って涙を零して懇願する瑠維に、忍も玲もオロオロするばかりだ。

ともだちにシェアしよう!