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「そんなに俺達が好きか? 瑠維」 「うん…っ」 「俺達への気持ちを、もっともっと孕みたいか?」 「うん…っ」 「………おいおい、お前何を言い出してんだよ」  ともすれば、瑠維の願いを全部聞き入れそうな顔になった忍に、玲が驚く。 「二人で抱く時は、風呂の後は中に出さない事に決めたじゃねえか。  二人分注ぎ尽くしたら、こいつにかかる負担は半端ねえんだぞ…」  早目に抜いて体への負担を減らしたい。  充分に蕩かせて瑠維を啼かせても、直接注ぐ蜜の量が少なければ体調の回復も早い。  深く愛しているからこそ、体にかかる負担を減らしたいと思い、二人で話し合って決めたのだ。  なのに、忍が瑠維に話している事は正反対の事になる。  玲は忍の言葉を待った。 「ああ…。  瑠維にかかる負担を減らそうと、中に出す出さないの話をしたな。  風呂から上がったら、中に出さないと」 「だろ?」 「………だがな、実際どれだけ理性が飛んでいても、注がれていないと瑠維は気付いていたし、ゴムを使うのを望んでいない。  寧ろ、悲しいと思っているとしたなら話は違ってくる」 「……………」 「自分を思っての事だと分かっていても瑠維が望まないなら、それは意味がないだろう?」  空いた手で瑠維の髪を撫で、忍は苦笑いをした。

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