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「ホント? 本当に?
ゴム使ったり、外に出したりしない…っ?」
「「ああ」」
「二人の全部?」
「「もちろん」」
頷く二人に、頑なだった表情が柔らかくなっていく。
「一滴残らず、俺の中にくれるっ?」
「「ああ」」
頷かれて、胸がドクドクと高鳴る。
「瑠維が望むだけ、注ぎ尽くしてくよ」
「俺達はお前が悲しむ事をしたくないしな」
「……………嬉しい……っ!」
不安に揺らいでいた瞳に光が宿り、花が咲くように笑顔になる。
「嬉しい…、俺、二人の蜜、全部…っ!?
ホントにっ? 嘘じゃないよねっ?」
「ああ」
「だからさ、今は一旦抜くのを我慢してくれるか?」
「……う…、………うん…」
少し躊躇いを見せた後、瑠維は下腹に入れていた力を抜いた。
掻き出されるのを納得しきれている訳ではないが、瑠維自身も二人を困らせるのが本意な訳でもない。
全部注ぎつくしてやると言われたからこそ、受け入れたのだ。
「力を抜きな。 痛くしたくないから、さ」
「…うん」
「絶対、悲しませたり困らせたりしない。 約束する」
「ん………」
ゆっくり侵入してくる二人の指を、瑠維は深く息を吐きながら受け入れた。
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