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互いの噴いた茶を浴びてしまった玲と忍。
半ば混乱したままの二人の顔や髪を拭いて、紛らわしい言い回しをしてしまった事を瑠維は謝った。
「ご、ごめん。
今までうまく出来なかったのが成功したから、ついつい浮かれちゃったんだ。
店で出す分で考えてた時には上手くいかなかったのに、玲と忍を想って作ったらさ…。
思ってた以上の出来になって…」
恐る恐る差し出したのは、真っ白な皿。
その皿に乗っていたのは、つい先程切り出したかのような艶やかな紅い薔薇の花と蕾だった。
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