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「俺ね、二人に喜んで貰いたい。  美味しいご飯とスイーツを作り続けてく。  毎日着る服も綺麗に仕上げるし。  だからさ、ずっと俺が作ったご飯とスイーツ食べてくれる?」  蕩けそうな笑顔で差し出された皿に乗ったチョコレート製の花。 「確か紅薔薇の蕾は"貴方に尽くす"だった…」 「紅薔薇の花は、"死ぬほど恋い焦がれる"だぜ…」 「そ。  俺、二人に死ぬほど恋い焦がれて、尽くしまくっちゃうんだ。  ふふ…っ」 「「……………っ!!」」  これだけの殺し文句を秘めたスイーツを一生懸命作った瑠維。  心が動かされない筈がない。

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