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 その頃、従業員通用口では…料理の鬼である瑠維の様子を同僚達が盗み見ていた。 『ちょっと、なによあの自然な恋人繋ぎっ!!』 『きゃー!!  厨房の主ったら、耳まで真っ赤よ~!!』 『前に一緒だった眼鏡執事さまはどうなるの~っ!?』 『乗り換えっ!?  それとも三角関係~っ!?  イヤン、気になるじゃな~いっ!!』  …と、声にならない叫びが飛び交い、漂うただならない空気に支配人は鼻血を噴いている。  それを知らない二人は、なんとも言えない雰囲気を醸し出していた。

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