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「あ、あのさ…」 「ん?」 「俺の作った料理…どうだった…?」  恐る恐る聞く瑠維の肩を抱き、玲は蕩けそうな表情になった。 「旨かったよ。  すっげえ旨かった。  なんつーかさ、俺達に食わしてくれる飯と少し雰囲気が違うけど、目茶苦茶旨いって思った」 「………っ!!」 「んで」  ぐいっ。  急に顎を掴まれて上向きにさせられ。 「目ッ茶苦茶お前が食いたくなっちまった訳さ」 「へ………?」  チュッ。  優しく触れた唇と唇。  通用口では、声にならない悲鳴が上がった。

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