193 / 262

「んッ、んう………」  チュッ。  チュッ。  体の中に息づく燠火にチロリと火がともる。 「ん…っ、あ………、れい……」  駐車場の明かりと降り始めた淡雪の中…、玲と瑠維の口づけは止まらない。 「……玲………、好き…」  息づかいと共に漏れた言葉が、玲のリミッターをいとも簡単に外していく。  そして。  玲から落とされる口づけに、瑠維の体も力が抜けていく。 「好き……、ん…っ、玲、好きぃ…!!」  かたく抱き合って口づける二人。  あまりの甘い雰囲気に、通用口にいる者達も固唾を飲んで見守るだけだ。

ともだちにシェアしよう!