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「そ、そう…?」 「ああ」 狼狽える瑠維の髪を指で梳き、もう一度額に口づけを落とす。 「一枚一枚丁寧に仕上げられた服も、とびっきり旨い飯も、全部瑠維が俺達の為に頑張ってくれたもんだろ? だからさ、すっげぇ大事にされてるのが伝わってくる。 何つーか、も…、好きだって気持ちがブワッと 膨らんでな…、もっとお前が好きになって堪らなくなるんだ。 毎日瑠維が好きだって気持ちが積み重なってくんだぜ」 「………っ」 いつもより優しくて甘い声に、瑠維の鼓動は激しくなるばかりだ。

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